HOME5. 政策関連 |2017年の日本の温室効果ガス排出量、前年比1.2%減の12億9200万㌧(確報値)。4年連続下減少。ただ1990年比では1.3%増(RIEF) |

2017年の日本の温室効果ガス排出量、前年比1.2%減の12億9200万㌧(確報値)。4年連続下減少。ただ1990年比では1.3%増(RIEF)

2019-04-17 11:26:16

GHG2017キャプチャ

 

 環境省は16日、2017年度の日本の温室効果ガス(GHG)排出量の確報値を公表した。それによると、GHG排出量は前年度比1.2%減の12億9200万㌧で、速報時点(1.0%減、12億9000万㌧)により若干改善した。2013年度以降、4年連続の低下となった。ただ、京都議定書の基準年(1990年)比では、1700万㌧上回っている。

 

 同省は、4年連続で排出量が低下した主な理由として、再生可能エネルギーの導入拡大と原子力発電の再稼働によってCO2の発生が抑えられた、と指摘している。https://rief-jp.org/ct8/85054

 

 部門別のCO2排出量は、工場を含む産業部門が前年度比1.5%減(2013年度比11.2%減)の4億1300万㌧、ビルなどの業務部門が同2.3%減(同12.2%減)の2億700万㌧。自動車などの運輸部門は同1.0%減(同4.9%減)の2億1300万㌧。いずれも企業活動におけるエネルギーの使用効率が改善されたことで減少した、と説明している。

 

 一方、家庭部門は同0.6%増(同10.7%減)の1億8600万㌧だった。今冬の気温が低く、家庭での暖房による燃料消費が増えたことを主因としている。ただ、排出量全体では、家庭部門は16.7%で、産業部門は工場、業務、運輸部門を合計すると、75%を占めている。また残りは製油所や発電所等のエネルギー転換部門等が占める。

 

 GHGの種類別では、CO2は0.3%増、農業などからのメタンは1.4%減、空調の冷媒に使われるハイドロフルオロカーボン類が5.4%増、半導体製造などでのパーフルオロカーボン類が4.1%増などとなっている。

 

http://www.env.go.jp/press/111336.pdf