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大和証券グループの大和エナジー・インフラ、モルディブで実施中の世界初の海洋浮体式太陽光発電事業会社の第三者割当増資引き受け(RIEF)

2019-06-17 21:10:35

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  大和エナジー・インフラ(東京)は、モルディブ共和国で世界初の海洋での浮体式太陽光発電システム「SolarSea®」を開発・運営しているオーストリアの「Swimsol GmbH」の第三者割当増資を引受けた。Swimsol は、太陽光発電資源が豊富だが、土地不足の沿岸地域や島嶼部での電力供給に適したシステムを開発、温暖化で海面上昇等の影響を受ける沿岸部等への安定的なエネルギー供給源の構築を目指している。

 

 浮体式太陽光発電設備は日本でも各地のため池等で展開されている。しかし、海洋の場合、波や潮等の変化で設備自体が大きく変動する可能性がある。このため、Swimsolは、大学などと共同で浮体設備の強度等を研究、さらにこれまで複数の商業用小・中規模浮体式太陽光発電システムを開発した経験を踏まえ、モルディブ共和国で事業を展開している。

 

 モルディブはスリランカ南西のインド洋に浮かぶ 26 の環礁や約 1,200 の島々で構成される。これまで電力の 99%をディーゼル発電に依存してきたが、Swimsolの太陽光発電システムを採用することで、ディーゼル発電よりも約 20%も電力費を抑えることができるという。CO2排出量もゼロになる。

 

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 Swimsolの今回の増資は、同社の経営基盤の強化が目的。増資引き受け額は明らかにされていない。大和エナジー・インフラは、大和証券グループが有す るグローバルネットワークや再エネ分野でのノウハウを活用してSwimsolとの協働体制を確立させることにもつながり、Swimsol の事業展開の強化と企業価値向上と同時に、大和証券グループの事業展開の強化にもつながると位置付けている。

 

 大和証券グループでは、今回の増資引き受けを、 国連の持続可能な開発目標(SDGs)の「エネルギーをみんなに、そしてクリ ーンに」、「住み続けられるまちづくりを」、「気候変動に具体的な対策を」の各目標に資するものとしている。

http://www.daiwa-grp.jp/data/attach/2829_060_20190614a.pdf

https://swimsol.com/