7月の世界の平均気温、史上最高値を更新。6月に続いて2ヶ月連続で「記録的な暑い夏」に。北極・南極の海氷の融解も過去最高で進む。米海洋大気局の公表(RIEF)
2019-08-16 15:43:24
米海洋大気局(NOAA)は、7月の世界の平均気温は16.73℃を記録、同月としては過去140年の観測史上で最も高かったと発表した。6月も史上最も暑い月となっており、2ヶ月連続で史上最高の暑い夏が続いていることになる。
過去、7月がもっとも高い気温となったのは、2016年だった。これまでの7月の気温を高い順に並べると、上位10位のうち9位までが2005年以降の年に起きている。さらに過去5年はいずれも高気温の5位を占めるなど、近年の夏の温度上昇は年々、高まっていることがわかる。
年初の1月から7月までの平均気温は、20世紀の平均を1.7℃前後上回り、2017年に次ぐ記録となっている。地域によっては、すでに年間でも最高気温になっているのは、北米と南米の主要部分、アジア、オーストラリア、ニュージーランド、アフリカの南部の半分、西太平洋の一部、西インド洋、大西洋地域など。
北半球の猛暑の影響で北極圏の海氷は、平均を19.8%と2割近くも下回り、20102年7月の記録を更新する過去最小にまで溶けてしまった。南極の海氷も、1981~2010年の平均を4.3%下回り、記録の残る1979年以降で最小の月になった。ホッキョクグマも、ペンギンも、立ち往生の夏、という状況のようだ。
北極圏の海氷は、一日平均約4万平方マイル(約10万3600k㎡)分が溶けている計算。北海道より2割増の広さの海氷が消えているわけだ。一日当たりの消失面積は、平年に比べると、静岡県一つ分ほど多いことになる。
https://www.noaa.gov/news/july-2019-was-hottest-month-on-record-for-planet