フランス、国連の「緑の気候基金(GCF)」への追加拠出を表明。総拠出表明額は約17億㌦に
2019-08-31 22:43:22
フランスは国連の「緑の気候基金(GCF)」への拠出額を、ドイツ、英国などに続いて増額を表明した。フランスの当初の拠出表明額は10億㌦(9億ユーロ)。これを約7割増の15億4800万ユーロ(約17億㌦)に引き上げる。実際の拠出額比では倍増となる。これにより、拠出増額を決めた5カ国の総拠出公約額は52億㌦(約5420億円)になる。
GCFは日米欧、途上国等47カ国により、当初拠出額103億㌦でスタートとした。途上国の旺盛な温暖化対策実施意欲の一方で、トランプ政権が米国の拠出公約額の3分の2に相当する20億㌦の拠出を凍結したことで、資金繰り難に直面していた。
昨年の10月以降、追加拠出を参加国に要請、これまで、ドイツ、ノルウェー、英国、カナダ、今回のフランスの5カ国が増額に応じた。5カ国の増額分は約28億㌦となり、総拠出額は52億㌦に膨らんだ。日本は15億㌦の拠出公約をしている。だが、増額の可否は明確にしていない。http://rief-jp.org/ct8/93233?ctid=70 http://rief-jp.org/ct8/93221?ctid=70
GCFのCEOのヤニック・グレマレック氏は「各国がGCFへの拠出額の倍増を公約してくれたことは、気候野心を高め、実現するために途上国を支援するうえで重要。フランスのリーダーシップに感謝する」と述べた。GCFへの拠出増額は、先にフランス・ビアリッツで開いた先進7カ国(G7)サミットの首脳宣言(成果文書)にも盛り込まれている。
GCFは今月29、30の両日、カナダのオタワで二度目のコンサルテーション会合を開いた。同会合を受けて、9月23日にニューヨークで開く国連気候サミットまでに、さらなる拠出増額を他の国々に求めている。