金融庁は気候変動リスクが日本の金融安定に及ぼす影響を評価するため、気候変動シナリオ分析手法を開発している仏気候シンクタンクの2°Investing Initiative（2°ii）とパートナーシップを結んだ。2°iiが現在開発中の、石油・ガス、石炭、電力などCO2高排出7業種向けの銀行融資が、パリ協定が目指す2℃目標とどれほどギャップがあるかを分析する手法の開発作業に参加するとみられる。

 

　2°iiはこれまでも、英イングランド銀行やカリフォルニア州保険委員会（CIC）、EUの保険・年金機関（EIOPA）などと、金融監督政策連動の気候シナリオ分析ツールの開発作業を展開してきた。また2°iiは、これまでに自分たちが開発したシナリオ評価ツールを、すでに日本の13の年金基金が自身のポートフォリ……

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