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米英が浮遊式の洋上風力発電開発促進で相互協力、覚書調印へ(Guardian)

2012-04-25 06:32:50

Hywind: Siemens and StatoilHydro install first floating wind turbine
英国政府によると、米英両国は、浮遊式の洋上風力発電の開発促進で協力することになった。ロンドンで開いた23か国の閣僚クラスのクリーンエネルギー会議に絡んで、協力提携がまとまった。浮力式洋上風力のコスト削減を目指す。

英国は欧州全域の3分の一を占める広大は風力発電資源を保有している。新たに浮遊式の洋上風力発電所は、水深60~100メートルの海域での建設が期待される。発電部分は浮遊式だがケーブルで海底に固定され、風力のスピードはこれまでの洋上発電に比べて高くなる。英国では2020年には現在進めている浅瀬での洋上風力発電の開発余地が乏しくなることから、さらに沖合での建設が可能な浮遊式の開発に力を入れている。

エネルギー大臣のエド・ダービー氏は「英国は洋上風力発電の導入では世界最大の国になる。我々の市場は年々、世界中の投資家の関心を集めている。米英は、この分野の技術開発に共通の価値を持っている」と述べている。英国は試験的に2500ポンドをかけて浮遊式の洋上風力発電開発を進めており、2016年までに5MW-7MWの発電設備を建設する計画だ。

ロンドンで開いているクリーンエネルギー閣僚会議は、ダービー大臣と、米国エネルギー省のスティーブン・チュウ大臣が合同議長を務めている。米英両国は、発電、エネルギー効率化、送電の各分野での相互協力を深める覚書に調印する。

http://www.guardian.co.uk/environment/2012/apr/23/us-uk-floating-wind-turbines