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破産したドイツの太陽光設備メーカーのQセルズ、 操業は順調に継続中(Renewables International)

2012-04-28 06:45:23

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破産宣言したドイツの太陽光設備メーカーのQセルズは、新たに生産を再開した。管財人によると、多くの投資希望先が救済に乗り出す動きをみているという。管財人は清算期間中も製造を続ける方針で、現在は所有設備の50%の稼働だが、労働者は3交代制でドイツ国内の工場を稼働させている。

特にビッターフェルド・ボルフェン地区のタールヘイムの工場は土日も稼働する4交代制でフル操業状態。従業員は「会社が生産プロセスに入っていることは理解しているが、従業員はみんな高いモティベーションで働いている」と. 従業員の一人は語っている。

Qセルズの従業員は海外にも2000人以上いる。管財人は現在、同社を救済する投資家を探している。担当のコンサルタント会社は、「我々の目標は、できるだけ多くのQセルズの雇用を維持することにある」と語っており、すでに複数の投資家が関心を示しているという。ドイツ内外の投資家・金融機関がコンタクトしてきている。

州政府の経済章も、「救済先が見つかるのは楽観している。州としてはビッターフェルドーウォルフェンンの工場と雇用を守ることを最優先している」と強調している。太陽光のセルやモジュールの生産関係だけで、同社に関連して6000人の雇用が関与しているだけに、同社の再生が一日も早く待たれる。同社はセルやモジュールのほか、昨年からは収入の三分の一はシステム販売に投入している。すでにセルやパネル販売での収入は全体の五分の1に後退している。

清算中にもかかわらず同社の稼働・生産が順調に継続しているのは、世界的に太陽光発電に需要が集中しているほか、特に季節的に春は住宅関連の投資が増えることも操業継続を下支えしている。同社は、生産だけでなく、R&D部門も強化しており、発電効率の高いセルの開発を引き続き進めている。 (Sven Ullrich / Craig Morris)

http://www.renewablesinternational.net/q-cells-goes-back-into-production/150/510/38087/