HOME5. 政策関連 |英控訴裁判所。ヒースロー空港拡張計画は「パリ協定と整合性がない」と政府の支持を違法とする判断。パリ協定と政策の不整合を認めるのは初めて。英国の司法は生きている(RIEF) |
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 英控訴裁判所(高等裁判所)は27日、ヒースロー空港会社(BAA)が計画している第三滑走路の新設を含む拡張計画について、「政府が目指すパリ協定による気候変動政策と整合性がない」として違法との判断を示した。パリ協定への適合性を法的判断に盛り込んで民間プロジェクトを違法認定したのは初めて。BAAは最高裁に上告する方針だが、ボリス・ジョンソン首相の判断が注目される。

 

 BAAは昨年6月、前年に英政府の支持を受けた形で、全長3500mの第3滑走路を新設するなどの総事業費160億ポンド(約2兆2400億円)の空港拡張計画を公表した。だが、第3滑走路建設問題は、住民立ち退きや騒音、環境汚染などへの懸念などから、これまで数十年も反対運動が続けられてきた。ジョンソン首相もロンドン市長時代、反対を表明、「……

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