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 韓国企業も中国離れへ 韓国アパレルのイーランド、中国工場新設せず 東南アジアにシフト (新華経済)

2013-03-13 23:02:19

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China695-280x191韓国紙の報道によると、韓国の代表的なアパレルメーカー、イーランドは今後、委託工場を除いて、中国工場の新設を停止する。イーランドはここ数年、ベトナム、スリランカ、インドなどの国に相次ぎ工場を設けた。同社関係者は、「大規模な消費市場になった中国は製造工場としての役割が弱まっている」と語った。毎日経済新聞が伝えた。

供給チェーンにおいて中国から離れる企業は同社が初めてではない。アディダスは2012年10月、唯一の中国直営工場を閉鎖し、東南アジアへ移転することを決めた。ナイキは早くも2009年、江蘇省太倉の工場を閉鎖した。これもナイキの中国唯一の工場だった。

アナリストによると、原材料の値上がり、人民元高、インフレ、人件費の上昇などが中国の製造コストを大幅に引き上げ、「メイド・イン・チャイナ」は先進国の先端的な製造レベルと新興国の廉価な製造力による二重の圧力に直面している。

中投顧問の朱慶驊軽工業研究員によると、中国の最低賃金の上昇は、アパレル企業の労働コストを引き上げた。アパレル産業は労働集約型産業であり、人件費に対して敏感だ。これにより、多くのアパレル企業が工場を人件費の低い東南アジアに移転した。経済のグローバル化が進んでいる中、これまで「世界工場」と呼ばれ、労働コストにおける優勢が鮮明だった中国は、人件費の上昇に伴い、人口ボーナスが消えた。中国はアパレル産業のグレードアップを推し進める必要がある。

東南アジア製品に対し、「メイド・イン・チャイナ」の質は比べものにならないほど上だ。だが朱研究員によると、アパレルは労働集約型産業であり、東南アジアの労働者は育成を経て、「メイド・イン・チャイナ」との格差を大幅に縮小できるだろう。そのほか、アパレルのブランド効果も鮮明で、アパレルブランドに対する消費者の注目度も品質面を超えた。

コストを考慮し、外国企業だけでなく、中国本土企業も工場を東南アジアへと移転しつつある。凡客誠品は2010年下半期、一部のアパレル生産をバングラデシュに移転した。

朱研究員によると、東南アジアの国々の人件費コストは中国より30~60%低い。今後、海外工場の成熟化に伴い、海外に工場を設けるアパレル企業が続々と現れる見通し。

(翻訳 王秋/編集翻訳 伊藤亜美)

http://www.xinhua.jp/industry/spinning/337449/2/