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中国・北京市の大気汚染深刻に、初の「赤色警報」点灯。幼稚園、小中学校など休校、工場も操業停止(各紙)

2015-12-08 12:30:42

China4キャプチャ

 各紙の報道によると、中国北京市は7日夜、深刻な大気汚染が722時間以上続く見通しになったとして、4段階の警報の中で最悪の「赤色」警報を出した。赤色警報が出されたのは初めて。

 

 北京市は、2013年10月に4段階の色で分類した大気汚染警報システムを導入した。赤色はもっとも高い汚染を表す。8―9日にかけて高濃度のスモッグに覆われる見通しになったため。

 

 これを受けて北京市は、オンライン上の文書で、警報発令中は屋外での建設作業をすべて中止し、学校も閉鎖するよう指示した。8日朝から10日正午まで車両の通行を規制するほか、幼稚園や小中学校には休校を勧告した。

 

 北京日本人学校も8日を休校にする。北京では11月以降、深刻な大気汚染が続いており、市民の不安や不満が高まっている。当局は警報発令に基づき従業員1000人に上の工場の操業停止などの措置も強化し、対策をアピールしたい考えだが、実効性は不透明だ。