HOME9.中国&アジア |三菱UFJ銀行、中国市場で「グリーンクレジットファンド」設定。総額50億元(約750億円)。省エネ、再エネ事業等への融資に優遇金利適用。第一号は堀場製作所の現地法人に融資(RIEF) |

三菱UFJ銀行、中国市場で「グリーンクレジットファンド」設定。総額50億元(約750億円)。省エネ、再エネ事業等への融資に優遇金利適用。第一号は堀場製作所の現地法人に融資(RIEF)

2020-07-31 11:37:28

MUFG0011キャプチャ

 

 三菱UFJ銀行は31日、中国市場で再生可能エネルギーの導入などの環境改善を進める現地企業向けの投融資枠「グリーンクレジットファンド」を設けたと公表した。通常よりも優遇した金利で貸し出す。融資枠は50億元(約750億円)。期間は2021年3月までの予定。第一号として、堀場製作所の中国法人への融資を実行した。

 

 同行の全額出資子会社の「MUFGバンク(中国)」が設定した。中国の中国銀行保険業監督管理委員会は、2012 年に国内でのグリーン クレジット融資を拡大するため、金融機関に対してグリーンクレジット目標の設定のほか、環境汚染企業への与信禁止等を盛り込んだガイドラインを制定している。中央銀行の中国人民銀行(PBoC)もグリーンクレジット関連のガイドラインを複数発行している。

 

 三菱UFJは、ファンドの設立に際して、こうした中国当局のガイドライン等に沿って、中国企業および中国への進出企業向けに、省エネ設備の設置や電気自動車(EV)の製造などの対象案件への融資を進める。融資条件はグリーン事業を推進するファンドの趣旨に基づき、通常の融資よりも優遇金利で提供する。

 

 中国で活動する金融機関は、2018年以降、4半期ごとに環境対策の投融資の残高を開示することを義務化されている。PBoCによると、今年3月末時点での融資残高は金融機関全体で約157兆円に達しているという。

 

 同行ではファンドの設定や運営は、中国のガイドラインに適合させるとともに、MUFGグループが定めている「MUFG環境方針」「MUFG環境・社会ポリシーフレームワーク」との整合性も踏まえていくとしている。

 

 同行では「ファンドの対象となる企業、案件に対して、優遇金利を適用し、顧客の環境保全への取り組みに対する支援を加速させていく。今後も環境および社会の課題解決に積極的に取り組み、持続可能な社会の形成への貢献を進めていく」とコメントしている。

https://www.bk.mufg.jp/news/admin/news0731.pdf