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小泉元首相 操業から40年の法定上限を経過した「老朽原発」の運転延長の政府方針を批判。廃炉費用の国民負担化にも異議(各紙)

2016-08-25 14:49:11

koizumiキャプチャ

 

  小泉純一郎元首相は24日、札幌市で講演した。その中で、安倍政権が法定上限の40年を超えた原発の運転延長を解禁していることについて、「(東京電力福島第1原発の)原発事故後、40年で廃炉にするとしていたのに『安全第一』でなく、収益第一、経営第一だ」と批判した。

 

 小泉氏は、北海道のNPO法人「雪氷環境プロジェクト」の設立10周年記念で特別講演を行なった。

 

 講演の中で小泉氏は、事故後の廃炉や賠償費用が膨大になって、安倍政権がその費用を電力事業者ではなく、税金で負担しようとしていることにも触れ、「原発の低コストはうそだった。(この膨大な)費用の一部でも自然エネルギーに注げば、原発の電力を賄えるようになる」と主張した。

 

 小泉氏は廃炉法定期限の無節操な延長や、廃炉費用の国民へのツケ回しの非合理性について、「(こうしたことは)変人じゃなくても分かる」と述べ、聴衆を沸かせた。

 

 講演を主催した「雪氷環境プロジェクト」は、2006年に小泉政権下でNPOとして認証された経緯がある。積雪寒冷地において発生する雪や氷を、環境にやさしい冷熱エネルギーとして利用する活動を続けている。今回、小泉氏も、同設備を導入した札幌市の円山動物園などを視察した。

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