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阪神電鉄、甲子園球場の「エコ化」宣言。スタジアム照明は全面LED化、スタッフのユニフォームは使用済ペットボトルの再生素材等。各地の球場エコ化競争での「首位」目指す(各紙)

2021-12-14 01:16:57

koushien001キャプチャ

 

 阪神電気鉄道は、経営する阪神甲子園球場を「エコスタジアム」とする環境プロジェクト「KOSHIEN『eco』Challenge」を発表した。球場の稼働によるCO2排出量を2030年までに26%削減(13年比)するほか、照明を全面LED化し、球場内での飲食用の容器の70%をバイオマス由来の素材に変更するなど、数値目標を明確にしてエコ化を進める。他の球場でもエコ化が進んでおり、「エコ化レースでの優勝」を目指す。

 

 同社が公表した環境保全プロジェクトには、帝人フロンティア、アサヒ飲料、シモジマ、パナソニックの4社が協賛する。対策の柱は、CO2排出量の削減、廃棄物の抑制、再生可能エネルギー活用の3本柱。

 

 このうち、スタジアム照明の全面LED化は、投光器などにパナソニックの照明器具計756台を導入する。甲子園球場の照明は「カクテル光線」の名称で知られる白とオレンジの2色を組み合わせた伝統的な照明設備。これを、特注のLEDで再現する。LEDへの切り替えにより、年間CO2排出量を従来のHIDランプに比べて約60%削減できる。設備工事は来年2月までに終え、開幕に間に合わせる。

 

 球場内の飲食店や売店で使用されるプラスチック容器をバイオマス由来の製品への切り替え作業は、2020年から順次進められている。今後は球場スタッフのユニフォームなどにもリサイクル素材を導入する。使用済みペットボトルを原料とする帝人フロンティアの再生ポリエステル繊維を採用する。リサイクルユニフォームは2030年までに全体の20%にまで拡大する方針という。

 

 プラスチック削減は、来場者にも積極的に呼び掛け、ペットボトルやビール用プラスチックカップの回収に力を入れていく。秦雅夫阪神電鉄社長は「阪神甲子園球場は2024年に誕生100周年を迎える。次の100年も皆に愛される球場であるように、これからも社会貢献をしていきたい」と意気込みを語っている。

 

 他の球場でも、エコ化や再エネ導入は進んでいる。東北楽天イーグルスの本拠地「楽天生命パーク宮城」(宮城野原公園総合運動場内)は、自立型水素エネルギー供給システムを導入、太陽光発電の電力を水素に変換して、球場内の電光表示や球場内のラジオ局などに電力を供給しているほか、中日ドラゴンズの本拠地「ナゴヤドーム」は2016年に、ドームの屋根に太陽光発電を設置している。https://rief-jp.org/ct4/78371 https://rief-jp.org/ct4/66600

https://news.yahoo.co.jp/articles/59e199d5b24d2039a4c5b9298e42f524622f0d6e/images/000