中東UAE・アブダビの原発がドローン攻撃に遭う。飛来した3機のうち1機が原発周辺部の発電機を直撃、火災に。負傷者や放射能漏れ等は起きず。原発は「軍事的標的」である事例(各紙)
2026-05-18 01:48:09
(写真は、ドローン攻撃で火災を起こしたドバイのバラカ原発から黒煙が立ち上る様子=Youtubeから)
各紙の報道によると、中東のアラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビ当局は17日、同国西部にあるバラカ(Barakah)原子力発電所が無人機(ドローン)による攻撃を受けて、原発周辺部にある発電機を直撃し、火災が発生したと発表した。しかし、原発の安全性に問題はなく、負傷者もいないとしている。国際原子力機関(IAEA)は、UAEから報告を受けたことを明らかにした。グロッシ事務局長は「深刻な懸念」を示し、原子力の安全を脅かす軍事活動は容認できないと表明した。だが、ロシアのウクライナ侵攻でもロシア軍がウクライナの原発を攻撃、占拠する行動をとっており、「原発は軍事的標的」であることが実証された形だ。
BBCなどによると、アブダビに飛来したドローンは3機で、そのうち2機は迎撃されたが、3機目のドローンがアブダビにあるバラカ原発の「内周境界の外側」にある発電機を直撃したとしている。ドローンは西部の国境周辺から飛来したとされる。地元当局によると、負傷者は報告されておらず、放射線安全レベルへの影響もなかったとしている。

ただ、もう1機が直撃した発電機から火災が発生した。アブダビ広報局は、同発電所において予防措置が講じられたことを確認したと発表した。同局は「連邦原子力規制庁は、この火災が発電所の安全性や重要システムの稼働態勢に影響を与えておらず、すべてのユニットが通常通り稼働していることを確認した」と述べたと報じられている。
同国国防省は声明の中で、「攻撃の発信源を特定するため」調査が進められていると述べた。同省は「あらゆる脅威に対処する万全の準備と態勢を整えており、国の安全を損なういかなる試みにも断固として立ち向かう」と付け加えたとしている。
ロシアのウクライナ侵攻で、ロシア軍はウクライナにある欧州最大のザポリージャ原発(Zaporizhzhia NPP)を2022年3月に占拠し、その後もたびたび、砲撃や施設周辺での戦闘が起きている。また原発事故を引き起こしたチェルノブイリ原発(Chernobyl)も、ロシア軍が侵攻直後の2022年2〜3月にかけて一時占拠した。同発電所はすでに廃炉作業中だが、占拠時にロシア兵が被爆したとの情報も流れた。
原発を軍事的に占拠されると、放射能漏れを引き起こされるリスクがあるほか、使用済み核燃料の冷却等が阻害されるリスクなども指摘される。
(RIEF)

































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