EUが今年から適用を始めたカーボン国境調整メカニズム(CBAM)の対象範囲を、現行の鉄、鉄鋼、アルミニウムなどの原材料分野から、それらを使った製品分野(下流製品)にも拡大する方向での調整が表面化してきた。欧州委員会が昨年末に示したCBAM強化策案に加え、EU加盟国で構成するEU理事会も今月に入って、製造過程でCBAM対象の原材料を相当割合で使用する非EU製品が、EU域外での排出量の増加に寄与し、EU-ETS(欧州排出権取引制度)の規制を受ける類似のEU製品に代替するリスクが生じている、として、欧州委に対して下流製品への適用についての見直しを求めた。
EU理事会の方針に対して欧州議会も同調するかは現時点では不明だが、CBAMの拡大をめぐって、理事会と議会の歩調はこれまでも大きくは食い……
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