HOME13 原発 |日本原燃、六ヶ所村ウラン濃縮工場、排気ダクトがボロボロに腐食、手のひら大の穴も。長期間、未点検状態で劣化進行。原燃は「放射性物質の外部漏れない」 と説明(RIEF) |

日本原燃、六ヶ所村ウラン濃縮工場、排気ダクトがボロボロに腐食、手のひら大の穴も。長期間、未点検状態で劣化進行。原燃は「放射性物質の外部漏れない」 と説明(RIEF)

2017-09-05 16:23:41

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 日本原燃は、青森県六ヶ所村にあるウラン濃縮工場の排気ダクトで、腐食による穴が3カ所見つかったと公表した。腐食でボロボロになった穴は大きいもので手のひらサイズの約20cm大もあった。これ以外に、随所に、さびや変色・しみなどが合計で44カ所あった。原燃では2月にも複数の腐食が見つかっており、施設の経年劣化が顕著になっている。

 原燃では今回の腐食や劣化について、放射性物質の漏れや外部への影響はないと説明している。今回の点検は、2月にウラン濃縮工場の給排気ダクトの点検で複数の腐食が見つかったことから、発見されており、原燃が調査を進める中で新たに新たに見つかった。

 原燃によると、腐食等が見つかったダクトは亜鉛でメッキされた鋼板製。遠心分離機を使い天然ウランを核燃料として使用できる濃度まで濃縮する建屋にあり、フィルターで放射性物質を取り除いた後の空気を外部に排出する装置(ドラフトチャンバー)だ。8月31日に、社員が建屋を点検し、天井裏を点検した際に、穴が開くほど腐食が進んでいることを見つけた。

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 腐食箇所には、透明シートやテープで覆うなどの応急措置を施したという。写真でみると、表面はボロボロに腐食しており、耐久性はほとんどないように思える。腐食は相当進んでおり、これまで全く、点検されていなかった様子がうかがえる。装置の排気機能は機能していたとは思えず、処理後の空気は建屋内で長期滞留していた可能性がある。

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http://www.jnfl.co.jp/ja/business/about/uran/monthly-topics/enrichment.html?201709