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韓国の政府公務員年金(GEPS)、グローバルESG株ファンドへ投資。総額1000億ウォン。韓国の公的年金では初めて(約100億円)

2018-07-21 00:48:15

Korea1キャプチャ

 

 韓国の政府公務員年金基金(GEPS)は、1000億ウォン(約100億円)の資金を、ESGに配慮したグローバル株ファンドに投じる方針を明らかにした。韓国の年金でグローバルなESG株ファンド投資を打ち出したのは、GEPSが初めて。

 

 GEPSは韓国にある4つの労働者別公的年金の一つ。2500万人以上が加入するNational Pension Scheme (NPS)が最も大きいが、 GEPSも加入者156万人で2番目の規模を持つ。投資資産運用基金のGovernment Employees Pension Fund(GEPF)は 10兆3000億ウォン(約1兆300億円)の資産を保有する。

 

 今回、ESG株ファンドへの投資を決めたのはこのGEPFの資金。GEPFの資金運用は国会、政府、会計機関等によって厳格にチェックされる仕組みとなっている。投資の基本方針は、安定性、流動性、収益性の3要素を考慮するとともに、ファンドの短期・長期両面での持続可能性を高めることに重点を置いている。

 

 今回のESG株ファンドへの重点投資は、こうした投資戦略に基づき、グローバルな経済・社会の持続可能性に資すると同時に、ファンド運用の長期的な持続可能性を向上させるために取り組むことになる。ファンドの運用は国内の証券会社が担当する見通し。またグローバルなESG株ファンドへの投資実施に当たって、スチュワードシップコードへの適応等の内部整備を進める。

 

https://www.geps.or.kr/g_news/notice/cms_gongi_lst.jsp?gm=a124