HOME |「住宅金融支援機構(JHFA)」、今年4回目のグリーンボンド発行、10年物と20年物で合計300億円。省エネ性能に優れた「フラット35S」住宅の住宅ローンを民間銀行から買取る資金に充当(RIEF) |

「住宅金融支援機構(JHFA)」、今年4回目のグリーンボンド発行、10年物と20年物で合計300億円。省エネ性能に優れた「フラット35S」住宅の住宅ローンを民間銀行から買取る資金に充当(RIEF)

2019-10-15 18:52:23

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  独立行政法人住宅金融支援機構(JHFA)は、同機構としては4回目となるグリーンボンドを発行した。10年債200億円と20年債100億円の合計300億円。資金使途は、従来の発行分と同様に、最長35年固定金利ローンの「フラット35」Sを購入した新築住宅購入者向けに提携金融機関が貸し出した住宅ローンの買い取り資金に充当する。

 

 JHFAは今年1月に、第一回のグリーンボンド(100億円)を発行して以来、これまでに7月(100億円)、9月(200億円)と発行してきた。今回は、10年物と、20年物の2本で、合計300億円ともっとも発行額が多くなった。表面利率は10年物が0.055%、20年物が0.246%。10年物は前回の発行と同率だが、投資家のニーズが高く、20年物は0.027%ポイント改善した。

 

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 引き受け主幹事は、SMBC日興証券、野村證券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の3機関。債券は格付投資情報センター(R&I)からAA+、S&PからA+の信用格付けをそれぞれ取得した。

 

 グリーン性については、環境省の「グリーンボンドガイドライン2017年版」への適合を環境省とその請負事業者からの確認を得たとしている。国際的なグリーンボンド原則(GBP)の2018年版への適合は確認されていない。

 

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 JAHFの発行に際しての商品内容説明書(証券情報)を読む限り、セカンド・オピニオンも付記されていない。調達資金については、発行日(10月11日)の翌営業日の入金時に、対象債権の買取り代金に全額充当するため、充当状況に関するレポーティングは行わないとしている。

 https://www.jhf.go.jp/investor/ippan_tanpo/greenbond.html