(写真は、現状の知多火力発電所(愛知県・知多市)
日本最大の火力発電企業のJERAは、将来のベースロード電源として、今年内に建設着工を予定していた愛知県の知多火力発電7、8号機の建設決定を先送りする考えを明らかにした。同火力は最新の高効率ガスコンバインドサイクル方式のガス火力で、将来の発電容量確保のために経済産業省が始めた長期脱炭素電源オークションでも、発電枠を落札・確保している。しかし同社は、将来の燃料価格の変動等から投資収益の回収が見込めないとして、落札を「返上」する構えを示しているという。返上すると「市場退出ペナルティ」を科されるほか、経営判断も問われる。そうしたリスクを踏まえての同社の「先送り決断」には、同制度の抜本改正を経産省に求める狙いがある、との見方もでている。
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