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中国の“赤い地下水”問題、基準値73倍の有毒物質を検出 地元ではがん多発 (新華経済社)

2013-04-08 22:15:23

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China70-21-157x210【新華網】 水質汚染が懸念される中、現地の環境保護当局者が「小豆の煮汁のようなもの」と発言して非難を浴びた河北省滄県小朱庄の「赤い地下水」問題 で、同県は7日、小朱庄の養鶏場の井戸水から1リットル当たり7.33ミリグラムの有毒物質アニリンが検出されたことを明らかにした。飲用水基準値の 73.3倍の量となる。地元政府の指示により、汚染源となった化学工場の取り壊しが始まった。燕趙都市報が伝えた。
設置から20年以上になる工場の取り壊しの知らせを受け、多くの村民たちがこの工場を見に集まった。地元に住む朱勇博さんは「取り壊しは全村民の長年の希 望だった。長年汚染されていたため、今後、井戸をどれだけ深く掘れば飲むことができる水が出てくるのか分からないが、はっきりした回答がほしい。がんにかかる村民も多く、工場は環境汚染の責任をとるべきだ」と話した。滄県小朱庄の「赤い地下水」問題はインターネット上で大きな話題になった。

 

多くの環境保護関係者らが「経済発展は重要だが、環境を犠牲にするのは代価が大きすぎる」「経済発展は住民の生活の質を向上させるものの、人々が生きていくのに欠かせない空気や土、地下水などを犠牲にするべきではない」と非難している。

(翻訳 崔蓮花/編集翻訳 恩田有紀)

http://www.xinhua.jp/industry/environment/340561/