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資料:国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)の最終合意文書(RIEF)

2023-12-14 02:27:51

成果文書の採択を評価するCOP28の最終日

 

 アラブ首長国連合(UAE)のドバイで開催した国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)は現地時間で13日未明に、最終の合意文書(First global stocktake)を採択して閉幕した。

 

 合意文書では、主にパラグラム28で、次のような文言が盛り込まれた。(RIEFによる仮訳)

 

①2030年までに再エネ容量を世界全体で3倍にし、エネルギー効率改善(省エネ)の年率を世界平均で2倍にする

 

②削減対策をとっていない石炭火力発電の段階的削減(phase-down of unabated coal power)に向けた努力を加速する

 

③今世紀の半ばあるいはそれよりもかなり前までに、ネットゼロあるいは低炭素な燃料を使う、ネットゼロのエネルギーシステムに向けた取り組みを世界中で加速する

 

④公正、秩序ある、衡平な方法で、エネルギーシステムにおける化石燃料からの転換(Transitioning away from fossil fuels in energy systems)」を図り、科学に沿った形で、この重要な10年間にその行動を加速させ、2050年までにネットゼロを達成する

 

⑤ネットゼロへの加速のためには、特に、再エネ、原子力、CCUS(炭素回収・利用・貯留)などの削減・除去技術、さらに低炭素水素を含む、ゼロ・低排出技術の加速化を、特に排出削減が困難な(hard-to-abate)セクターにおいて加速させる


⑥CO2以外の温室効果ガスの削減をグローバルに加速化させ、実質的に削減する。特にメタンは2030年までに削減を進める

 

⑦インフラ整備やゼロ・エミッション車、低排出車の迅速な導入などを通じて、さまざまな経路で道路交通からの排出削減を加速させる


⑧エネルギー貧困や公正な移行に貢献しないような、非効率な化石燃料補助金を、できるだけ早く廃止(phasing out)する

 

⑨(パラグラム29)移行のための燃料(transitional fuels)は、エネルギー安全保障を確保するとともに、エネルギー移行(energy transition)を促進する役割を果たしうることを認識する

 

https://unfccc.int/sites/default/files/resource/cma2023_L17_adv.pdf

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