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環境金融研究について
「環境金融」の考え方は、「環境」と「金融」の並列を意味するものではありません。環境と金融が融合した概念です。間の「と」を取り除くことが大事です。
「と」を取り除いた「環境金融」とは何か。それは、従来は市場の外の概念だった「環境」のリスク・コストを、経済社会の「内」に取り込むに当たって、金融機関および金融市場が持つ「価格付け機能」を活用することを意味します。「外」ではなく、「内」にです。
この「価格付け機能」とは何か。われわれ人類は、他の生き物と同じく、地球に生かされ、育まれているのですから、「環境に優しく」あり、「地球を大切に」することは「理」にかなっています。ですが、『合理的な経済人』であるわれわれは、リスクを避け、コストのかさむ行動は極力、遠ざけます。しかし、リスクを軽減し、リターンを増やす行動ならば、「利」にかなうことになります。金融が環境・社会のリスク・コストを「理」にかなうだけでなく、「利」にかなうようにする価格付けの方法、行動、仕組みが、環境金融なのです。
「と」を取り除いた「環境金融」とは何か。それは、従来は市場の外の概念だった「環境」のリスク・コストを、経済社会の「内」に取り込むに当たって、金融機関および金融市場が持つ「価格付け機能」を活用することを意味します。「外」ではなく、「内」にです。
この「価格付け機能」とは何か。われわれ人類は、他の生き物と同じく、地球に生かされ、育まれているのですから、「環境に優しく」あり、「地球を大切に」することは「理」にかなっています。ですが、『合理的な経済人』であるわれわれは、リスクを避け、コストのかさむ行動は極力、遠ざけます。しかし、リスクを軽減し、リターンを増やす行動ならば、「利」にかなうことになります。金融が環境・社会のリスク・コストを「理」にかなうだけでなく、「利」にかなうようにする価格付けの方法、行動、仕組みが、環境金融なのです。
▼「環境金融とは、こうした(環境の)費用評価に挑戦しようとする多様な調査・行動である。もし我々が本当に環境の品質を評価したいなら、(通常の)ビジネスと同じ視点でその価値の価格付けを試みるべきだ」
(ソニア・ラバット&ロドニー・ホワイト著『environmental finance』2012年、Wiley Finance)
▼「人類は環境市場と資本市場の融合を急ぎ、持続可能な経済を築かなければならない。(中略)通念の転換、パラダイムシフトが必要となる。『市場メカニズムを持続可能な経済システム構築に活用する』のである」
(フランクリン・アレン&グレン・ヤーゴ著『金融は人類に何をもたらしたか』藤野直明監訳、2014年、東洋経済新報社)
(ソニア・ラバット&ロドニー・ホワイト著『environmental finance』2012年、Wiley Finance)
▼「人類は環境市場と資本市場の融合を急ぎ、持続可能な経済を築かなければならない。(中略)通念の転換、パラダイムシフトが必要となる。『市場メカニズムを持続可能な経済システム構築に活用する』のである」
(フランクリン・アレン&グレン・ヤーゴ著『金融は人類に何をもたらしたか』藤野直明監訳、2014年、東洋経済新報社)