銀行がCO2排出量の多い企業に融資する際、排出量の少ない企業に比べ、貸出金利を平均14bps(0.14%)高くし、さらに将来の削減目標を立てていない企業には同20bps(0.2%)を上乗せしていることがわかった。ただし日本の銀行ではなく、気候政策が明確なEUの銀行の場合だ。欧州中央銀行(ECB)がユーロ圏の銀行を対象にした実証分析で示された。欧州の銀行は金融政策が引き締め基調だと高炭素排出企業への金利を低炭素排出企業向けよりも引き締めるほか、融資先企業を、気候変動への寄与の少ない「グリーン企業」、脱炭素化への「移行中企業」、「ブラウン企業(高炭素排出企業)」に3分類して、概ね、与信管理をしている可能性も示された。日本の銀行はどうか。
調査は、ECBとユーロシステム加盟国20カ国……
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