HOME出版・論文・資料 |資料:オランダ最高裁「気候訴訟」での政府敗訴判決(2019年12月20日)全文(英文) |

資料:オランダ最高裁「気候訴訟」での政府敗訴判決(2019年12月20日)全文(英文)

2020-03-02 11:04:09

Neatheland1キャプチャ

 

 オランダの最高裁判所は2019年12月20日、環境NGOが同国政府の気候変動対策の不備の是正を求める訴訟で、原告勝訴、政府敗訴の判決を示した。政府には、気候変動から国民を守る人権擁護の義務があることを認定した。気候変動に対する国の責務を認めた判決は初めて。同判決の全文を掲載する(英語)。https://rief-jp.org/ct8/97400

 

 同訴訟は2013年に、オランダの環境NGOのUrgenda財団が約866人の市民とともに、同国政府の温暖化対策が不十分として訴訟を提起した。効果的な温暖化対策のためには、2020年までに40%削減(90年比)が必要と主張。最高裁は、2015年の一審判決、2018年10月の二審判決の原告勝訴の判決を支持した。

 

 最高裁は「人権・基本的自由の欧州保護条約(ECHR)」の2条(Right to life)、8条(Right to respect for private and family life)を引用し、国は市民の生活権、個人及び家族の生活権を含めた環境を守る明確な義務を有する、と指摘した。

 

詳しく見る