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城南信用金庫、福島復興支援で、福島県産木材を新装支店に活用。「木の温かさ」に包まれた支店。1階には保育所(各紙)

2020-08-27 12:15:40

jyounann001キャプチャ

 

 城南信用金庫(東京)は26日、高円寺支店(東京都杉並区)を福島県産の木材を使って建て替え、報道陣に公開した。同信金は東京電力福島第一原発事故で甚大な被害を受けた福島県の支援に力を入れており、今回、復興が進む福島県の木材を活用することで、復興支援の一助とする。同支店では1階に保育園も開園し、地域の社会的ニーズにも応える。

 

 東京新聞等の報道によると、同支店は老朽化のため昨年5月から工事を続けている。店舗は仮店舗で営業してきた。このほどほぼ完成し、9月23日の再オープンに向けて、公開された。

 

 新支店は1階に保育園を入れるほか、顧客が訪れる2階のロビーや3階の会議室を中心として、建物の梁や柱の鉄骨を、南会津地域のカラ松で覆い、木の温かみのある雰囲気を作り出している。また、顧客が利用する総合案内板や窓口カウンターも福島県産の木材を使用している。

 

 早稲田通りに面した支店北側は、開放感のあるガス張りになっている。このため、外部からも木材の木組みを眺めることができる。従来の金庫の様な金融機関店舗のイメージを一新している。

 

 城南信金は、震災、原発事故後、福島県の応援に力を入れてきた。震災直後には、同県の「あぶくま信金」(南相馬市)などの東北地方の信金が、内定していた新人の採用を見送った際には、4人を城南が採用するなどの形で協力したこともあった。また、企業交流会「よい仕事おこしフェア」などでも復興支援を続け、福島県内の酒造会社が、被災地などで栽培したコメで日本酒を作るプロジェクトにも取り組んでいる。

 

 城南信金では、「新店舗は、地域のニーズに応える魅力ある店舗として、保育所を地域に提供するほか、地域コミュニティを育む広場も併設される。自然木材と再生エネルギーを活用し、世代を超えて愛着を持っていただける『まちの顔』を目指す」としている。

https://www.jsbank.co.jp/search/036-2019-05-20.html