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三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)、2030年度のサステナブルファイナンス目標を現行より1.75倍増の35兆円に。新中期計画で明記。再エネ、水素・次世代エネ等に重点(RIEF)

2021-04-01 21:02:56

MUFG11キャプチャ

 

 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は1日、21年度からの新中期計画で、「サステナビリティ経営の高度化」を掲げ、環境・社会分野への2030年度までのサステナブルファイナンス目標を、現行の20兆円から35兆円に上方修正すると発表した。気候関連では、政府の「2050年ネットゼロ」宣言を踏まえ、再生可能エネルギー、水素・次世代エネルギー、カーボンリサイクルを重点領域とする。自社電力再エネ化も2030年度までに実現する。

 

 新経営計画とともに、MUFGの経営計画を新たに「MUFG Way」として制定、「世界が進むチカラになる」ことをグループの存在意義(パーパス)とした。そのため、3カ年計画は、金融とデジタルを活用して「世界(全てのステークホルダー)」に対し「どのようにチカラになるか」を示す形とした。

 

 サステナビリティ経営では10の優先課題を掲げた。①気候変動対応・環境保全②金融サービスへの平等なアクセス確保③健康への脅威の克服④働き方改革の推進⑤貧困問題への対応⑥教育格差 の是正⑦インクルージョン & ダイバーシティ⑧少子・ 高齢化社会 への対応⑨社会インフラ整備⑩産業育成・ イノベーション支援。

 

 このうち①の気候変動対応・環境保全は、ビジネス機会とリスク管理の両面から対応する。事業戦略としては「再エネ」「水素・次世代エネルギー」「カーボンリサイクル」 を重点領域として推進。リスク管理では、トップリスク管理、MUFG環境・社会ポリシーフレームワークの高度化をあげている。

 

 ⑦インクルージョン & ダイバーシティでは「ジェンダーボンド」発行等を通じたジェンダー平等の促進、マイノリティに特徴を有す る引受証券会社の招聘等をあげている。女性マネジメント比率向上も掲げたが、数値目標は示していない。

https://www.mufg.jp/dam/pressrelease/2021/pdf/news-20210401-001_ja.pdf