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南都銀行、石灰石原料でプラスチック代替の素材「ライメックス」生産のTBM社にグリーンローンをシンジケーションで供給。24億円。地銀10行が参加(RIEF)

2021-04-06 15:00:23

TBMキャプチャ

 

 南都銀行(奈良)は、紙やプラスチックの代替となる石灰石を主原料とする新素材「LIMEX(ライメックス)」 を開発するTBM(東京) に対し、総額24億円のグリーンローンをシンジケート方式で提供した。シンジケーションには同行を含む地銀10行が参加した。TMBは同時に、商工組合中央金庫・日本政策金融公庫からも資本性劣後ローンを調達、合計36.2 億円を調達し、宮城県多賀城市での工場建設資金等に充当する。

 

 (写真は、グリーンローンの資金使途先となるTBMの多賀城工場)

 

 TBMが開発するLIMEXは、日本に豊富にある石灰石を原料として、炭酸カルシウムなどの無機物を50%以上含む、無機フィラー分散系の複合素材。プラスチックや紙の代わりに使えるほか、焼却時のCO2排出量は一般的なプラスチックに比べて約8%削減できる。

 

 自然素材のため環境負荷は少なく、日本の優れた技術として、UNIDO(国際連合工業開発機関)のサステナブル技術普及プラット フォームに登録されている。資金使途先の多賀城工場では、従来からの提携工場によるファブレスでの素材製造だけでなく、自社工場で製造する LIMEX シートや LIMEX ペレットの生産体制を強化する。4 月中に稼働を予定している。

 

 グリーンローンのシンジケートには、アレンジャーの南都銀行のほか、秋田、四国、山形、岩手、山梨中央、池田泉州、青森、群馬、百十四の各地銀が参加した。グリーン性の評価は日本格付研究所が市場基準のグリーンローン原則への適合を付与した。

https://www.nantobank.co.jp/news/pdf/news2104051.pdf

https://tb-m.com/wp-content/uploads/2021/04/210405_greenfinacne_pressrelease.pdf