三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は、「2023年トランジション(移行)白書」を公表した。昨年に続く2度目。白書では、MUFGが取引する産業基盤の広さを強調し、一部の高炭素集約産業・企業の移行でなく「(日本)経済全体の移行(whole of economy transition)」をターゲットとし、政府の政策との連携、高炭素集約企業を含む顧客企業へのエンゲージメントを柱とするとしている。総資産が日本のGDPの7割近い「重み」を踏まえる形だが、移行対象を高炭素集約産業や同資産に絞る方式については「チェリーピッキング(いいとこどり)」と批判するなど、MUFGの移行の定義づけをめぐり議論が起きそうだ。
昨年の白書では、日本と米欧との気候戦略の違いを強調するとともに、電力、鉄鋼、……
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