HOME1. 銀行・証券 |日本の3メガバンク等主導の「アジア・トランジション・ファイナンス・スタディ・グループ(ATF SG)」2023年年次報告。日本以外の「トランジション関心の低さ」が調査で浮き彫り(RIEF) |
ATGキャプチャ

 

 日本政府の旗振りで設立された「アジア・トランジション・ファイナンス・スタディ・グループ(ATF SG)」は25日、2023年の年次報告を公表した。その中で、日本の3メガバンクを含む14のアジアの主要銀行対象の調査結果で、トランジション・ファイナンス(TF)への企業ニーズは主に日本と中国に集中し、アジアの対象銀行10行では「企業のTF要請はゼロ」との回答が5行と半数を占めたことがわかった。TFへのアジア企業の関心の低さ、ニーズの少なさを浮き彫りにした形だ。報告書は、TFが義務化されていないこと等を低反応の理由と説明するが、重厚長大産業中心の日本の移行ニーズと、アジア諸国のニーズの違いを「TF」で共通化することに基本的な無理があるといえる。

 

 ATF SGは、日本の経済産業省が主導する形で……

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