
政府のGX政策の運営機関であるGX推進機構は、民間金融機関等が、脱炭素化に取り組む企業・事業向けに投融資をした際のリスクをカバーする保証制度の概要を示した。それによると、「GX新技術」を用いた事業への投融資に伴う債務保証率は「原則80%以下」とするが、リスクの高い事業へのファイナンスの場合は「最大95%」とし、金融機関のリスクをほぼ丸抱えする形をとる。機構の公表では、そうした判断をする定量的な基準や詳細な技術基準などは示されていない。機構の組織運営での透明性や情報開示の適格性が問われる可能性もある。「95%保証」の場合、GX経済移行国債で調達した財政資金で、金融機関の損失の大半をカバーすることになる。
GX推進機構は昨年6月に設立され、すでに1年が経過しているが、これまでのところ、保……
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