一般社団法人環境金融研究機構 | Research Institute for Environmental Finance: RIEF

各紙の報道によると、百五銀行は12日、太陽光発電事業を手掛ける顧客向け融資の取り扱いを開始したと発表した。７月に始まった再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を利用して電力会社に売電する企業や個人事業主が対象で、最長20年の固定金利で融資する。専用商品の取り扱いは中部の地銀で初めて。

2012年度の買い取り価格は太陽光の場合、１キロワット時あたり42円で20年間固定されている。これまでの固定金利融資は最長10年で、11年目以降は金利上昇のリスクもある。今回の新たな太陽光発電事業向け融資は金利の優遇がないものの、20年間の金利を固定し事業者が事業計画を立てやすくなる利点がある。

融資金額は１千万円以上10億円以内。固定金利以外に変動金利も選択できる。資金使途は太陽光発電事業に関する設備投資に限定する。貸出金総額の目標を設定していないが、売電を希望する事業者が増えており需要があると見込んでいる。