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西中国信用金庫(山口)が 太陽光発電の設備と売電収入を担保としたABL(動産・売掛金担保融資)で3億円の融資実施(FGW)

2014-01-06 14:50:23

ABLによる資金調達で建設された山口市内のメガソーラー
ABLによる資金調達で建設された山口市内のメガソーラー
ABLによる資金調達で建設された山口市内のメガソーラー


西中国信用金庫は、大規模太陽光発電(メガソーラー)事業への融資として、太陽光発電施設と売電収入を担保としたABL(動産・売掛金担保融資)を実施した。地元山口市で出力1000kwの太陽光発電設備を建設した山下砂利会社に対して、その事業資金約3億1000万円を融資した。
対象となったメガソーラー事業は、山口市江崎に山下砂利が建設した。敷地面積約15,000㎡、出力1,000kw総事業費約3.1億円、稼働開始は昨年11月半ば。設備だけでなく、固定価格買取制度(FIT)で安定的な収入が確保できる売電収入を担保とすることで、金庫側は債権管理が容易になるほか、事業者側はまとまった資金を一括調達できるメリットが生じる。nishichuugokushinkinキャプチャ

従来の事業融資では不動産担保が中心だった。だが不動産の場合、金融機関側にとっては流動性に難があるうえ、事業者側も不動産価値に左右されて必要資金を必ずしも調達しづらいといった問題があった。ABLの場合は、太陽光の設備施設自体がリサイクル可能な価値を持ち、FITによる売電収入の確保が金融機関のメリットとなる。

このため中小金融機関でも、比較的大規模な資金需要に応えやすくなるため、西中国信金以外でも取り組みが広がっている。

西中国信金は預金残高5383億円、貸金残高2640億円、山口県に51店舗、3代理店を抱える中堅規模の信金。

http://www.nishichugoku.co.jp/pdf/20131219_abl.pdf