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広島銀行、企業の省エネ促進に政府の利子補給付き新型融資 5月から開始へ(各紙)

2014-04-22 16:31:48

hiroshimabank無題
hiroshimabank無題各紙の報道によると、地方銀行の広島銀行は5月から、取引先の省エネ関連の設備投資需要を喚起する新たな融資制度を始める。資源エネルギー庁の省エネ補助制度を利用するもので、エネルギー使用量を一定以上減らす設備の導入に伴う融資について、最大で年1%分を利子補給として受け取ることができる。

 

融資先企業は、工場や事業所の省エネ性能を高めることで、光熱費削減が可能になるほか、新規設備更新にもつなげて、事業の競争力向上を図ることも期待できる。広島銀は融資増加につなげる。

 

利用する制度は、資源エネルギー庁の補助金制度。同庁は2014年度の補助金の枠として計24億円を確保している。広島銀は同制度の指定金融機関として登録すると同時に、行内に同制度を利用するための新融資制度を設ける。

 

政府の利子補給の条件となる省エネ目標は、設備導入によって、年間エネルギー使用量を1%以上または原油換算で500キロリットル以上減らせること。例えば運輸業やリース業者が保有車両を燃料消費が少ないハイブリッドトラックに買い替えたり、工場やオフィスの空調にヒートポンプシステムを導入したりする例などが該当する。利子補給の期間は最長10年間で、広島銀が設定する融資制度の融資期間も同様にする予定という。

 

同行では新制度で年間数十億円の融資が得られるとみている。同行はこれまでも取引先企業の環境配慮活動を評価する独自の格付け制度を運用しており、そうした経験を新融資制度にも生かせると判断している。仮に融資先が設備導入後、省エネ目標を達成できていないと評価した場合は、利子補給分を企業から返還してもらう。

 

http://www.nikkei.com/article/DGXNZO70202560R20C14A4LC0000/?n_cid=TPRN0011