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新潟の北越銀行 山古志地区特産の「錦鯉」を担保としたABL融資実施へ(FGW)

2015-01-15 16:23:41

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nishikigoi150114_1新潟県を基盤とする北越銀行は、地元の特産品でおある「錦鯉」を担保として、養鯉業者に対してABL(アセット・ベーシス・レンディング)での融資を実行した。錦鯉が担保になったのは初めて。

 

資金を借り入れたのは、長岡市山古志地区で錦鯉の養殖業を営んでいる丸重養鯉場。錦鯉は同地域一帯が発祥の地とされており、現在、約80の養鯉業者がいる。しかし、同地域は2004年の中越地震で大きな打撃を受け、今も復興途上の事業者が少なくない。

今回の丸重養鯉場は、家族経営でこれまでも全国の錦鯉品評会で日本一になるなど優良な鯉を産出している。今回の借り入れ資金は、復興資金の借り入れ負担の軽減に活用される見通し。

 

ABL融資は、企業の事業そのものを重視し、商品在庫や売掛金などの流動性の高い事業収益資産を担とする融資手法。不動産担保に過度に依存せず、借り手の通常の営業活動で保有する流動資産等を活用して資金調達が可能になる。錦鯉は「泳ぐ宝石」といわれ、世界中に愛好家がいる。山古志地区では、生産量の約8割が海外に輸出されている。

 

北越銀行は、2013年10月に、長岡市との間で「地域密着型包括連携協定」を結んで、地場産業の発展及びブランド化支援策を展開しており、今回の融資もその一環としての位置づけだ。

http://www.hokuetsubank.co.jp/new/150114_nishikigoi_abl.html