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三菱UFJフィナンシャル・グループが初の統合報告書公表 IIRCを参考(RIEF)

2015-07-27 16:12:07

MUFGキャプチャ

三菱UFJフィナンシャル・グループはこのほど、2015年のディスクロージャー誌を統合報告書として開示した。報告は国際統合報告評議会(IIRC)が提示するフレームワークを参考にしてまとめた、としている。

 「MUFGレポート2015」として開示された内容は、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の概要、トップメッセージに続いて、「価値を創造する力」「企業価値を支える力」そして「財務情報・会社情報」の項目に分けて開示している。全体で90ページ。

 環境・社会・ガバナンス(ESG)を軸とするCSR関連情報の開示は、「企業価値を支える力」の項目で表記されている。同グループでは今年6月から委員会設置会社に正式に移行したこともあり、コーポレート・ガバナンス態勢についての説明を重視した展開となっている。

 これまでの経緯、組織概要の説明等のほか、社外取締役の川本裕子早大教授のインタビュー、社内・社外全取締役、役員、グローバル・アドバイザリーボードメンバー等の紹介等に10ページを割いている。

 続いてリスク管理、コンプライアンス、内部監査、国際金融規制への対応、として規制対応の取り組み紹介が8ページ、人材育成に2ページ、ICT戦略の紹介で1ページ、その後に「CSRー社会とともに」と題して、5ページがESG情報のうち既述のガバナンス情報以外のES情報として取り上げられている。

 取り上げるページ数の多さで情報の価値が決まるわけではないが、5ページのCSR情報のうち、最初の2ページはグループのCSR方針と、顧客情報の取り扱いの紹介、Sの事例として「コミュニティへの貢献」として震災復興支援活動や海外の取り組み等を2ページ弱にまとめた。環境取り組みは残りの1ページと少し。

 この後に、「中小企業の成長・地域活性化への貢献」という2ページがある。中小企業向け融資については、大項目の「価値を創造する力」において、事業本部向け戦略の「法人」の項で触れていることから、こちらは「中小企業向けCSR」としての位置づけなのかもしれない。

http://www.mufg.jp/ir/disclosure/