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世界のクリーンエネルギー市場への資金流入、第三四半期としては過去最高規模 (Bloomberg)

2011-10-13 20:19:52

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世界の代替エネルギー市場の動向を調べているBloomberg New Energy Finance によると、今年第三四半期の世界のクリーンエネルギー市場への資金流入は、同期のアセットファイナンス規模としては過去最高の418億㌦となった。他のファイナンス分を含めた全体の資金流入額454億㌦は、前期比9%増、前年同期比16%増と、堅調に増加した。



 資金需要としてもっとも目を引いたのが、欧州の北海地区での3つの洋上風力発電事業。3事業合計の発電量は1GWで、投資規模も63億㌦に達する。米国での太陽光発電、インドネシアでの地熱発電、中国とブラジルでの陸上風力発電事業なども貢献した。

アセットファイナンス市場での四半期として過去最高の資金流入額は、2010年第四四半期の515億㌦。今回は、それには及ばなかったが、欧州を中心にして金融市場に先行き不安感等が広がる中で、気候変動関連投融資は堅調に推移しているといえる。

対照的だったのが、株価の動向である。クリーンエネルギー関連株の株価指数等をみると、第三四半期中に35%下落(WilderHill New Energy Global Innovation Indexや、NEX等)などと低迷している。NEXは2003年以来の安値をつけた。

 Bloomberg NEXの代表であるMichael Liebreichは、「ここ数年で風力のタービンや、太陽光パネルなどのクリーンエネルギー機器の価格は大きく低下した。こうしたことが投資促進につながっている。しかし、まだ供給に対して需要は十分ではないため、機器の価格や利幅は常に低下リスクを抱えている。それらが関連業界の株価にも反映している」と分析する。またクリーンエネルギー産業関連のM&Aは前期比31%増の259億㌦に達した。

Angus McCrone
Bloomberg New Energy Finance
+44 203 216 4795
amccrone1@bloomberg.net