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三井住友銀行が 環境配慮ビルの格付け融資制度開始(FGW)
2011-11-02 13:05:52
三井住友銀行は環境に配慮したビルの環境性能を評価して、優遇金利での融資を提供する「SMBC環境配慮ビルディング評価融資」を始めた。ビルのグリーン度に応じて、5段階の評価を行い、融資条件に組み込む。すでに同様の環境ビル評価融資は日本政策投資銀行が今年から実施しているが、メガバンクでは三井住友銀が初めての取り組みとなる。
ビルの環境配慮性能の制度設計と評価業務については、環境ビルの評価・コンサルティングで実績のあるCSRデザイン&ランドスケープ(平松宏城社長)が担当し、さらに新日本有限責任監査法人もアドバイスを行う。またビルの建設技術の専門性については、鹿島建設も協力している。
これら外部の専門機関、専門家の評価を受けて、対象となるビルの「経営者の方針と実践」「エネルギーと大気」「節水」などの項目ごとに環境負荷の度合いを評価、最高位の「プラチナ」から「ゴールド」等5段階の“格付け”をする。
制度の第一号対象として、平和不動産(吉野貞雄社長)が保有する「セントライズ栄」と「東京証券取引所ビル」の2物件を評価し、前者については、プラチナを、後者についてはゴールドの評価を与えた。両物件については、日本政策投資銀行も独自の環境ビル認証を実施しており、同制度の最上位格付けのゴールドを与えている。
環境金融では、環境評価を融資条件に反映させることが必要になる。その評価の客観性を担保するために、今回のような外部の専門家を活用して対象物件を格付けするという形で顧客、投資家等に「見える化」する手法が広がり始めたといえる。(FGW)
三井住友銀行のプレスリリース:http://www.smbc.co.jp/news/j510175_01.html