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ベルギー初のグリーンボンド国債(OLO)日本の投資家向けに、野村インターナショナルが副主幹事に入る(RIEF)

2018-02-28 07:43:03

nomuraキャプチャ

 

 ベルギーが発行したグリーンボンド国債(OLO)の販売副主幹事に、日本から野村グループの英国現地法人、野村インターナショナルが加わったことがわかった。主幹事には、英仏オランダなどの主要金融機関が入り、「オール欧州」の販売体制をとっている。

 

 ベルギー政府にとって初のグリーンボンド国債は、発行額45億ユーロと大型で、期間も15年と長いことから、欧州を中心とした機関投資家の買い需要が集中した。その中で、オランダの公的年金のABPが、3億6000万ユーロの投資を行った。http://rief-jp.org/ct6/77183

 

 ABPは政府役人や教職員による年金基金で、総運用資産額4090億ユーロ。責任投資を明確にし、投資除外企業・国を公表している。クラスター爆弾製造関連企業や、核不拡散条約違反企業などのほか、東京電力も国連グローバルコンパクト原則を逸脱しているとして、投資除外企業としている。

 

 ベルギーのグリーンボンド国債の主幹事は、英 Barclays、仏 BNP Paribas、同Crédit Agricole CIB、オランダ・ベルギーのFortis、オランダのING、米銀JP Morganの5機関。副主幹事に、米銀Citi、オランダのKBC Bank、米銀Morgan Stanleyらとともに、野村インターナショナルが入った。野村は日本の顧客向けの販売を請け負う形だ。

 

 優良な発行体によるグリーンボンドに対しては、各国の年金・保険等の主要な機関投資家の購入需要が高い。欧州の発行体側も、投資家の多様性を確保するために、欧州の投資家だけでなく、日本、米国、アジアなどの他の市場の投資家への販売に力を入れている。グリーンボンドはグローバル金融商品というわけだ。

http://www.nomuraholdings.com/jp/company/group/holdings/