HOME1. 銀行・証券 |三井住友銀行、ESG/SDGs評価のシンジケートローンを商品化。資金供給とともに企業のESG価値向上を支援。第一号は住友化学向け200億円融資(RIEF) |

三井住友銀行、ESG/SDGs評価のシンジケートローンを商品化。資金供給とともに企業のESG価値向上を支援。第一号は住友化学向け200億円融資(RIEF)

2018-08-28 14:59:46

SMBCキャプチャ

 

 三井住友銀行は環境問題や企業統治の向上に取り組む企業を支援するため、他の金融機関と協調して融資する「ESG/SDGs評価シンジケーション」融資を始めた。ESG等のスコア評価の高い企業に向けて、地方銀行等とともにシンジケートローン(協調融資)を提供する。第一号として、9月末に、住友化学に対し、総額200億円を融資する予定。

 

 三井住友銀はこれまでも、環境やグリーンビルディング等の評価格付け融資を展開しており、今年度から「ESG/SDGs評価型資金調達」を始めている。今回のシンジケートローンの提供は、こうした個別の融資に加えて協調融資商品を開発した形だ。ESGやSDGsへの適合評価については、日本総合研究所がスコアリングし、一定の水準に達した企業を選定する方式とする。

 

 また個別のESG/SDGs評価型資金調達」と「同シンジケーション」融資で資金調達をする企業に対しては、日本総研が連携する英FTSE Russell の「ESG Ratings Dat Model : FTSE RUssell ESG Module & Ratings」に基づくESG評価も、企業の希望ベースで提供する。企業は自らのESGレベルをグローバル基準で客観評価できるようになり、今後のESG活動の促進に生かすことが可能になる。

 

 三井住友銀が同行個別のESG融資に加えて、シンジケーション型を開発したのは、地銀をはじめ、他の金融機関でもESG/SDGs関連の企業の資金需要を掘り起こしたいとのニーズが高まっていることを受けたもの。第一号案件の住友化学向けは地方銀行を主な協調対象と想定しているが、今後、地銀に限らず、他の大手銀行、中小の信用金庫・信用組合等との連携も目指すという。

 

 同行では、企業向け融資は、対象企業との長い付き合いになるので、資金を提供することに加えて、企業のESG評価を確認して企業価値を高める形にもって行きたい、としている。

http://www.smbc.co.jp/news/j601687_01.html