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南都銀行、ノーベル物理学賞受賞の中村修二氏らの米スタートアップ企業「ソラ―」社に21億円出資。太陽光LED開発支援(RIEF)

2018-11-01 15:22:38

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 南都銀行(奈良市)は、ノーベル物理学賞を受賞した中村修二氏らが立ち上げた太陽光LED照明を開発した米スタートアップ企業のソラー社(SORAA、カリフォルニア州)に約21億円を出資した。ソラーが開発したLEDは太陽光に近い光を再現する次世代のLEDとして拡大が期待されている。

 

 (写真は、南都銀行で記者会見に臨む中村修二氏と、ソラ―社CEOのパーカー氏)

 

 ソラー社への出資は今年4月に設立した「ナント・クロスボーダーVC投資組合」を通じて行った。 「太陽光LED照明」は、中村 修二氏が開発した「青色発光 ダイオード」を進化させた「太陽光LED(紫色発光ダイオード)」を使用した 照明。太陽光に近い本来の色彩を再現でき、「目に優しい」「鮮やかに見える」「殺菌効果 がある」などの特色があるという。

 

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  従来のLEDは目の疲れや睡眠への影響が懸念される「ブルーライト」を多く放出するが、ソラ―社の 太陽光LEDはブルーライトが少なく、目に優しく睡眠障害への影響が少ない。また、 自然光に近いことから、演色性(色の見え方)が優れ、国内でもホテルやブランドショップ等で導入されている。

 

 さらに太陽光LEDにはバクテリア抑制効果のある波長も含まれており、実証実験では、殺菌効果があるとされている。このため、病院や公共施 設での利用等が期待されるという。

 

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 こうした特色を活かし、今後、仏像や文化財など古都奈良の魅力を高めるライトアップや宿泊施設・ 医療機関等の照明としての活用を見込んでいる。南都銀も本社の応接室に導入したほか、今後、県内の各支店にも導入するという。

 

 同LEDの開発支援については、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)のうち第三目標の「健康」、第7目標の「エネルギー」の課題解決に資する、と位置付けている。

 

 31日には、ソラ―社の創業者でカリフォルニア大教授の中村氏とジェフ・パーカー最高経営責任者(CEO)らが、奈良市内の南都銀を訪問。記者会見で、中村教授は「日本を含め人類のために『究極の照明』を広げたい」などと語った。

 

http://www.nantobank.co.jp/news/pdf/news1810311.pdf

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