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農林中央金庫、J-REIT投資特化のESGインデックス・ポートフォリオを開発。100億円投資。約40のJ-REITに投資。REIT特化のESG投資商品の開発は国内初(RIEF)

2020-01-20 11:23:30

JA1キャプチャ

 

 農林中央金庫は、国内のJ-REIT(不動産投資信託)への投資に特化した「ESG-indexed REITポートフォリオ」を開発、100億円を投資した。新ポートフォリオの銘柄選定では、グローバル不動産サステナビリティ・ベンチマークであるGRESBの評価によって実施した。REITだけを投資対象とする投資商品の開発は国内で初めて。

 

 商品開発は、グループの農林中金全共連アセットマネジメント(NZAM)と共同開発した。投資対象とするJ-REITは現在、東京証券取引所に上場されている64のJ-REITから、GRESB評価の健康とエネルギーの両目標に合致する約40本を選んで、独自の分析モデルを加味してポートフォリオを構成したとしている。

 

 投資リターンは東証のREITインデックスと同等かそれ以上を目標とする。投資リターンを確保すると同時に、環境や健康、快適性に配慮したESGに積極的に取り組むJ-REITを評価し、グリーンビルディングの普及拡大、気候変動の抑制に貢献するとしている。

 

 ポートフォリオ構成の基準としたGRESBは不動産セクターの会社・ファンド単位でのESG評価を行う取り組み。CSRデザイン環境投資顧問によると、不動産を対象とする主要評価の「GRESBリアルエステイト」には、グローバルベースで1005社、日本は70社(2019年)が参加している。http://www.csr-design-gia.com/gresb/index.html

 

 日本の参加者のうち、上場機関はJ-REITが44社を含む49社、私募リート・私募不動産ファンド等の非上場参加機関の18社が参加し、GRESBの評価を得ている。J-REITの参加率(時価総額ベース)は91.5%(同)と高い。これらのGRESB評価データを比較検証することで、ESG評価において、比較的客観性のある投資ポートフォリオを構築できる。

 

 農林中金は総資産70兆8000億円。今回の投資について「ESG の観点とあわ せ、国際分散投資を通じた安定的な収益の確保にも資すると考えている。今後、市況に応じて、投資の積み増しも検討したい」としている。

 

 また今回の投資自体を同グループのESG活動として位置づけ、「投融資などの事業活動を通じて環境・社会課題の解決に貢献し、SDGs の実現をは じめとするサステナブル経営を推進していく」と説明している。

 

https://www.nochubank.or.jp/news/news_release/uploads/2020/19-34_ESG%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%9E%E5%9E%8BJ-REIT%E9%81%8B%E7%94%A8%E5%95%86%E5%93%81%E3%81%AE%E9%96%8B%E7%99%BA%E3%83%BB%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6.pdf