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プラスチック代替素材開発の「環境経営総合研究所(ERI)」、私募グリーンボンド30億円発行。全額、りそな銀行がアレンジと引き受け。設備増強により「脱プラ」と「脱CO2」を目指す(RIEF)

2020-02-27 15:37:15

ERI1キャプチャ

 

 プラスチックの代替品となる紙パウダーや断熱材等を手掛ける「環境経営総合研究所(ERI)」(東京)は、資金使途を廃プラ対策の生分解性素材等の製造と、工場の自動化促進によるCO2削減に充当する私募グリーンボンド30億円を発行した。りそな銀行が全額を引き受けた。

 

 (写真は、環境経営総合研究所の茨城工場)

 

 環境経営総合研究所は、紙パウダー等の新素材を開発している。紙パウダーは重量比で51%以上使用することで、プラスチック原料使用量の減少、焼却処理でのCO2排出がバイオマス由来となること、LCA(ライフサイクルアセスメント)でも低CO2排出量となる素材。廃棄物量の削減や廃プラ対応、CO2排出量削減等の複数の環境問題の解決に寄与する。

 

 同社は今回、グリーンボンド発行で調達した資金で、各工場の生産設備の追加設備装置及び遠隔操作を含めた自動化システムの導入に充当する。工場の自動化促進によってCO2排出量が減少するほか、増強された設備によって、生分解性素材等の生産を増やすことができ、地球温暖化対策とサーキュラーエコノミー対応の両方に貢献できるとしている。

 

 グリーンボンドの発行等は、りそな銀行がアレンジし、同行が全額引き受けた。りそなにとっても、私募グリーンボンドのアレンジと引き受けは今回が初。りそなグループ自体の、ESG課題の解決に資する取り組みと位置づけている。

 

 ボンドの「グリーン性」については、格付投資情報センター(R&I)が市場基準のグリーンボンド原則(GBP)への適合を評価するセカンド・オピニオンのほか、最上位格付の「GA1」を付与した。

https://www.r-i.co.jp/news_release_gf/2020/02/news_release_gf_20200225_jpn.pdf

 

https://www.resona-gr.co.jp/holdings/news/resona_c/detail/20200225_1a.html