HOME10.電力・エネルギー |カンボジアで、太陽光発電とバイオマス発電併設の「ハイブリッド型再エネ発電」。日本のアウラグリーンエナジーとWWBが建設。2国間クレジット(JCM)で。2021年夏稼働見込み(RIEF) |

カンボジアで、太陽光発電とバイオマス発電併設の「ハイブリッド型再エネ発電」。日本のアウラグリーンエナジーとWWBが建設。2国間クレジット(JCM)で。2021年夏稼働見込み(RIEF)

2020-03-17 13:18:35

Aura1キャプチャ

 

  アウラグリーンエナジー(青森市)とWWB(東京)は、カンボジアで太陽光発電と、コメのもみ殻を燃料とするバイオマス発電を併設した「ハイブリッド型の発電設備を建設する。太陽光発電ができない夜間や日照のない場合に、バイオマス発電で補完する仕組み。投資額は4億円。2021年夏に稼働する。

 

  (写真は、「ハイブリッド型再エネ発電設備」を建設する予定地の上空からの写真)

 

 同事業は環境省の「二国間クレジット制度(JCM)」に採択され、1億1000万円の補助金を得ている。発電所はカンダール州に建設される。発電出力は太陽光発電が1MW、バイオマス発電が0.5MWで合計1.5MW。1JCMでハイブリッド型の再エネ発電が認められたのは初めて。温室効果ガス(GHG)の削減量は年間1881㌧と見込んでいる。

 

 現地企業が所有する敷地内の精米工場で生じるもみ殻を活用する。発電した電力は同工場の操業に活用する。余剰分は現地の電力会社に売電する計画だ。消費電力の増加する昼間は太陽光とバイオマスの両方で発電し、夜間はバイオマス発電で安定的に電力を供給する。

 

 事業はWWBが主事業者で、アウラグリーンエナジーは現地企業とともに共同事業者として参画する。事業は北九州市とプノンペン郡の都市間連携事業として策定された「プノンペン郡気候変動戦略行動計画」の施策の一つとして位置づけられている。

 

 アウラは、インドネシアでもバイオマス発電所、小水力発電所を建設中。さらに東北大学などと連携し、IoT(モノのインターネット)を使って、これらアジアでの再エネ発電の稼働状況を、日本で一元的に管理するシステムの開発を目指している。

http://a-ge.jp/topics/topic010.php

https://wwwb.jp/news_page.php?page=121