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米エネルギー調査会社S&Pグローバル・プラッツ、日本で水素の価格情報を日次で算出、開示へ。アジアの価格指標として取引事業者、投資家等に配信(各紙)

2020-04-10 11:31:06

hydrogen1キャプチャ

 

 各紙の報道によると、エネルギー調査会社のS&Pグローバル・プラッツ (S&P Global Platts)は、日本で、燃料電池車などのエネルギーに使用する水素の価格情報の配信サービスを始めた。国内で製造される水素を対象に、トレーダーやメーカーから日々の取引価格情報を集約する。アジアの価格指標として日次で算出し、顧客に配信する。

 

 日本経済新聞が伝えた。表示される水素価格は1kg単位で、円建てとドル建ての2種類。水素の製造は天然ガスを原料に製造するほか、水を電気分解して発生させるなど複数の製法がある。このため、原料価格や製造設備のコストの供給サイドの要因と、水素エネルギーに対する燃料電池車等の普及による需要サイド要因等の変動要因によって、価格が影響を受ける。

 

 日本では3月に、福島・浪江町に新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が「福島水素エネルギー研究フィールド」をオープン。20MWの太陽光発電の電力を使って水素を製造する世界最大規模の技術実証事業が稼働するなど、水素製造が本格化している。

 

 S&P グローバル・プラッツは、エネルギー関連情報の主要な配信社。 1世紀以上にわたってビジネス情報を配信しており、現在はS&Pグローバルの子会社になっている。主な配信情報は産業ニュースと各商品市場の価格指標で、原油、石油製品、天然ガス、電気、原子力、石炭、石油化学、金属等の価格情報を配信している。

https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20200410&ng=DGKKZO57879000Z00C20A4QM8000