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東電労組トップが「裏切った民主議員に報いを」 と演説(FGW)

2012-05-30 21:34:17

東電労組の
東電労組の


新聞等の報道によると、東京電力労働組合の中央執行委員長である新井行夫氏は、29日に愛知県犬山市で開いた中部電力労働組合の大会に出席、「裏切った民主党議員には、報いをこうむってもらう」との趣旨の発言をした。

新井氏は自らが属する東電の福島第一原発事故について「(我々に)不法行為はない。国の認可をきちっと受けてやってきた。現場の組合員はこれを守っていれば安全と思ってやってきた」と述べ、組合としても事故に対する責任はないとの判断を強調した。さらに民主党は労働組合を有力基盤としていることを前提に、「(東電など電力会社の労働組合)を支援してくれる思って同党に投票したが、必ずしも期待にこたえていない」と述べた。

東京電力をはじめ電力の労働組合は、これまでも地域独占を認められている経営側と一体となった「労使協調路線」を展開してきており、事故原因追及でも、労使一体となって批判をかわそうという姿勢が表れた形だ。さらに、新井委員長の発言は、政権与党に対する一種の圧力を想定しているように映る。