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再エネ電力のユーラスエナジーグループ、事業活動や再エネ操業時の電力等を、非化石証書やJ-クレジット購入で相殺、「完全CO2フリー電力」を実現(RIEF)

2021-07-07 23:29:38

yurasuキャプチャ

 

 風力・太陽光発電事業を展開するユーラスエナジーグループは、国内の全拠点での事業活動で使用する電力を、実質的に100%再生可能エネルギーで充当したと発表した。再エネ電力を開発する同社だが、事業活動に伴い年間排出するCO2量は約5000㌧で、一般家庭の約1800世帯分に相当する。今回、同社は非化石証書と再エネ発電由来のJ-クレジットを購入して相殺した。これにより、同社の再エネ電力は完全CO2フリー電力となった。

 

 (写真は、ユーラスエナジーの北海道・宗谷岬のウインドファーム)

 

 同社はグループ全体で現在、国内だけで36拠点と、稼働中の全40カ所の風力発電所と太陽光発電所を抱えている。これらの発電所の操業や事業活動に要する電力に伴う2020年度のCO2の年間排出量を、非化石証書やJ-クレジット等で相殺した。

 

 「実質ゼロ化」の対象としたのは、同グループ内の小売電気事業者のユーラスグリーンエナジー(東京都港区)から供給を受けた電力。同グループ発電所のトラッキングが付与されたFIT非化石証書を活用した。他の小売電気事業者から供給を受けた電力については、再エネ発電由来のJ-クレジットを適用した。

 

 購入したクレジットや証書は、ユーラスエナジーホールディングス(東京都港区)の東京本社など3拠点のほか、ユーラステクニカルサービス、ユーラスグリーンエナジー等の事業活動、風力発電所と太陽光発電所の全40カ所の操業等に充当した。

 

 同社は、「2050年ネットゼロの脱炭素社会の実現を目指すためには、事業活動で自ら使用している電力についてもCO2排出の削減を推進することが重要。今回の2020年度の達成でとどまることなく、2021年度以降も本取組を推進し、CO2の排出ゼロを目指していく」とコメントしている。

 

 ユーラスエナジーは国内だけでなく、欧米、アジア、アフリカでも再エネ事業を展開している。現在の操業中の設備は103件、発電容量は3.26GW。

 https://www.eurus-energy.com/news/news-project/23488/