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節電分買い取る「ネガワット」 関電、管内以外でも (各紙)

2012-06-22 06:28:05

各紙の報道によると、関西電力は6月21日、節電分を入札で買い取る「ネガワット取引」を関電管内以外にも広げると発表した。ビルや工場のエネルギー管理を手がけるエナリス(東京・足立、池田元英社長)を通じて、3つの電力会社(中部、北陸、中国)の管内からも節電分を調達する。


 関電は節電要請期間(7月2日~9月7日)にネガワット取引を導入する。関電管内と同様、他の電力管内でも契約電力500キロワット以上の大口法人を取引対象とする。関電が必要な節電量と時間帯をエナリスに示し、エナリスが大口顧客との間でネガワット取引を行う。エナリスは関電から委託費用を受け取る。




 電力会社をまたぐ電力融通には地域間連系線を使う必要がある。そのため、ネガワット取引にも電力会社ごとに合計1000キロワット以上かつ送電可能という条件が設けられる。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASHD2103I_R20C12A6LDA000/

ネガワット取引とは




 

企業や家庭が努力して電気使用量を減らした分を、同量を発電したとみなし、電力会社が買い取ること。利用者は節電した分の電気料金を節約でき、電力会社から手数料ももらえる。米国ではネガワット取引で最大電力需要を約1割削減できるとの試算がある。




 関西電力は7月2日から、メーカーの工場など契約電力が500キロワット以上の大口法人(約7000件)を対象に始める。法人はネットで入札に参加し、節電できる量や対価の希望手数料を入力する。入札が多ければ、希望手数料の単価が安い順番に落札者を決める。