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志賀原発 運転差し止めを 住民ら120人が提訴(東京新聞)

2012-06-26 16:09:15

北陸電力志賀原発1、2号機の運転差し止めを求め、金沢地裁に向かう原告団=26日午前、金沢市で
北陸電力志賀原発1、2号機(石川県志賀町)は安全性が確保されていないとして、富山、石川両県の住民ら百二十人が二十六日、1、2号機の運転差し止めを北陸電力(富山市)に求める訴訟を金沢地裁に起こした。

北陸電力志賀原発1、2号機の運転差し止めを求め、金沢地裁に向かう原告団=26日午前、金沢市で





 訴えで原告側は「東京電力福島第一原発事故では想定を超える事態が発生し、従来の安全性に対する考え方の誤りが明らかとなった」と主張。




 また国の耐震設計審査指針について「最新の知見に立脚していない不十分なもの」とし「北陸電は原発周辺の複数の活断層が連動する可能性も想定しておらず、耐震設計上、志賀原発の安全性が確保されていないことは明白」と指摘している。




 その上で「原告は、事故や被害発生の不安がない安全で平穏な環境を享受する権利を平等に共有している」などとして、憲法が保障する人格権や環境権に基づく差し止め請求権を主張している。




 原告は訴訟の中で、志賀原発が被災した場合、放射性物質拡散などの危険性を指摘し、北陸電に安全性の立証を求める。




 提訴後、原告団長の北野進・石川県珠洲市議は「二度と福島の悲劇は繰り返させない。再稼働の動きも出てくると思うが、裁判に勝利して廃炉にさせたい」と話した。北陸電は「訴状を受領していないため、コメントは差し控えたい」とした。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012062602000235.html