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岐阜県飛騨市、関西電力と連携し、市内に立地する水力発電からの「CO2フリー電力」と非化石証書を、ふるさと納税の返礼品として提供(RIEF)

2022-07-05 00:27:53

飛騨市キャプチャ

 

 岐阜県飛騨市は4日、市内に立地する関西電力の水力発電のグリーン電気を、ふるさと納税の返礼品とする取り組みを始めると発表した。同市では豊富な水資源を利用した水力発電所が市内に26カ所もある。発電事業者の関電と連携し、水力発電王国の魅力をアピールする。10万円のふるさと納税の場合、電気料金を1万5000円分割り引き、さらに1万5000円分の地元特産品も返礼するという。

 

 飛騨市の水力発電量は合計で最大出力約35万kWに達する。これらの発電所のうち、関電所有の5つの水力発電所(坂上、万波、角川、打保、下小鳥)が発電する電気と、各発電所由来の非化石証書の環境価値を加えたCO2フリーの電気を返礼品とする。新電力の電気を返礼品に加えたふるさと納税は過去にあるが、大手電力との連携は珍しいとしている。

 

 対象者は、関電送配電エリア(滋賀県、京都府、大阪府、奈良県、和歌山県、兵庫県(一部を除く)、福井県の一部、岐阜県の一部、三重県の一部)に居住の人。関電が提供する電気料金メニュー「ふるさとECOプランfrom飛騨市」に加入することになる。

 

 対象となる水力発電所のうち、発電量3万kW以上の電源は全体の33.8%、それ以外は3万kW未満の中小規模の発電となる。非化石証書は全ての水力発電に付与される。関電では万一、対象の水力発電からの発電電力が十分に供給できない場合は、他の再エネ等のCO2フリー電力を供給するとしている。

 

 CO2フリー電力のほかの返礼品は、人気の飛騨牛、日本酒、ラーメン、乳製品、スイーツ、家具・木工雑貨など140種類を取りそろえている。同市では「優しいゼロカーボンな暮らしを過ごしながら、多彩な特産品と飛騨市の魅力を感じてもらいたい」としている。

https://www.city.hida.gifu.jp/soshiki/8/43177.html

https://kepco.jp/ryokin/furusatoecoplan/