大気中のCO2を直接吸収・回収する技術（DAC）を開発するスイスのベンチャー企業、Climateworks社が急ピッチで事業を拡大している。昨年9月に初のDACプラントを稼働させ、今年6月にはその9倍の回収能力を持つ2号機の建設に着手した。7月にマイクロソフトと初の10年契約を結んだのを皮切りに、スイス再保険、USB、PWCスイスとも同様の契約を結んだ。脱炭素の技術開発と、その活用は加速し始めている。

 

　Climateworksはチューリッヒ工科大学出身の2人の研究者が始めたベンチャー企業。2007年にDAC技術の開発を始め、2010年に立ち上げた。2020年5月にアイスランドで実証プロジェクトに移ってからスピードアップし、昨年9月に年間回収量4000㌧の1号機を稼働。今年6月に回収……

申し訳ありません。 この記事は会員限定です。閲覧権限を与えたユーザーにのみ、記事全文を公開しています。続きをご覧になりたい方は下記フォームよりログインをお願い致します。

ログイン